
速度違反の取り締まり、いわゆる「ネズミ捕り」は昔も今もドライバーにとって重要な安全装置ですが、技術の進歩によって使われる方式も変わってきています。特に「レーザー方式」と「レーダー方式」の違い、そしてそれを感知する「探知機」の種類について混乱している人は多いはず。この記事では、その仕組みと違いを基礎から丁寧に解説していきます。
まずは基本:取締り側の「レーダー」と「レーザー(LIDAR)」とは?
レーダー(RADAR)
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電波(マイクロ波)を使う方式。
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レーダー装置は電波を前方に発信し、その反射波を受信してドップラー効果※で速度を測定します。
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反射波の変化から速度を計算するため、離れた距離からでも速度が測定可能です。
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レーダーは比較的広い範囲に信号が広がるため、複数の車両がいる場合でも集団速度測定ができます。
※ドップラー効果:動いている物体からの波の周波数変化を利用する原理。
レーザー(LIDAR: Light Detection and Ranging)
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赤外線レーザー光を使って距離と速度を測る方式。
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レーザー光は非常に細いビームで直線的に進み、特定の車両に向けてピンポイントで測定が可能です。
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光の反射時間をミリ秒単位で測ることで速度を割り出すため、高い精度で測定できます。
レーザーとレーダー、どう違う?
測定の仕組み
| 項目 | レーダー | レーザー(LIDAR) |
|---|---|---|
| 送信信号 | 電波(マイクロ波) | 光(赤外線レーザー) |
| 測定原理 | ドップラー効果 | 光の往復時間測定 |
| 速度測定 | レーダー波で広域測定 | 非常に狭いビームで個別測定 |
| 対象の特定 | 複数車両可能 | ピンポイントで1台のみ |
| 動きながらの測定 | 可能 | 基本的に静止して測定 |
| 弱点 | 混雑時に特定が難 | 雨・霧で不安定な測定になる場合あり |
レーザー光は細く、狙った車に対してしか反射しないため、他車の影響を受けにくく精度が高い測定ができます。一方、レーダーは広い範囲を同時に測れる反面、対象車の特定は経験や視認による部分が大きくなります。
探知機とは? ─ 「レーダー探知機」と「レーザー探知機」
取締りを検知してドライバーに知らせる装置が「探知機」で、代表的に次の2種類があります。
レーダー探知機
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レーダー式の取締りを探知する装置。
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取締り用レーダーが発する電波をキャッチして警報します。
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レーダー波は広がりやすく、探知機側でも比較的発見しやすいのが特徴。
ただし、最近ではレーダー取締り装置自体が新方式(周波数可変やステルス型)へ進化しており、旧式の探知機では反応しないこともあります。
レーザー探知機(LIDAR探知機)
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レーザー式(LIDAR)の取締りを探知する装置。
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レーザー光(光)の特性上、電波探知機では検知できません。
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専用の光センサーでレーザー信号を捉えますが、ビームが極めて細いため反応しづらいことが多いのが現実です(探知してもほぼ同時か直前で警報)。
最新の取締りと探知機の動向
近年の速度取締り技術
日本でも近年ではレーザー式(LIDAR)を使った移動式オービスや、人の目視に頼らない速度取締り装置が増えています。これにより、従来のレーダーだけでは対応できないケースも出現しています。
一方で探知機側も進化し、**レーザー検知機能を兼ね備えた「レーダー&レーザー探知機」**が主流になっています。これにより、従来の電波探知だけでなく光も感知できるようになっています。
それぞれのメリットとデメリット
レーダー方式
メリット
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広範囲の検知が可能
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探知機でも比較的検出しやすい
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移動取締りでも対応しやすい
デメリット
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複数車がいると誤検出の可能性あり
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精度はレーザーに劣ることもある
レーザー方式(LIDAR)
メリット
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高精度でピンポイント測定
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他車の影響を受けにくい
デメリット
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ビームが狭く探知機では反応しづらい
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動きながらの測定は基本不向き
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気象条件に弱い場合あり
ドライバーとしての注意点
探知機は万能ではない
探知機は取締り装置が発信する信号を捉えて警報するものですが、信号が弱い、またはレーザー光が当たっても探知機の位置に届かないなどの理由で警報が遅れることがあります。また、最新の電子式・ステルス式オービスには反応しにくい場合もあります。
まとめ
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レーダーは電波、**レーザー(LIDAR)**は光を使って速度を測ります。
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レーザーは狙った1台を正確に測るのに適しており、レーダーは広範囲に対応できます。
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探知機は「レーダー探知機」「レーザー探知機(光探知)」があり、両方対応の機種が今は主流です。
ドライバーとして安全運転を心がけることがもちろん第一ですが、こうした技術の違いを知ることで、より安全で快適なドライブができるようになります。ぜひ参考にしてください!






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