「ありがとう」と言える日が来るまで――空腹と不安の中で、それでも前を向いた少女の物語』

風水

「ありがとう」と言える日が来るまで

――あるシングルマザー家庭と「グッドごはん」の物語――

美咲さん(仮名)は中学3年生。シングルマザーのお母さんと、9歳の妹・杏ちゃんの3人で暮らしています。

お母さんは、離婚後にパートで懸命に働き、娘たちを育ててきました。でも、生活は決して楽ではなく、食べ物がほとんどない日もあります。

ある日の夕ごはん。
お母さんは水だけで済ませようとしていました。

そんなお母さんに、美咲さんは自分のごはんを差し出して言いました。
「給食いっぱい食べたし、ダイエット中だから、夕ごはんはいらないよ」

でも、お母さんは分かっています。美咲さんが空腹を我慢していることを。
「ありがとう。少しだけもらうね」
そう言って、涙をこらえながらごはんを食べました。

夜、お腹が空いて眠れない美咲さん。
次の日の学校では、穴の開いた上履きが友達に見つからないように気をつけながら過ごします。
「新しいのが欲しい」とは、言えません。

午前の授業はお腹が空いて集中できません。
給食の時間、美咲さんは2回もおかわりをしました。
「今日の夕ごはんも少ないかもしれないから、今のうちに食べておこう」

放課後、友達の誘いを断って一人で帰る道。どんよりした空が、まるで心の中のようでした。
「高校はお金がかかるし…もう、あきらめようかな」

そんなある日、美咲さんはテレビで「グッドごはん」という活動を知ります。
ひとり親家庭に、約1万円分の食品を無料で届けるNPOの支援でした。

さっそくお母さんに伝え、申し込みをして、食品配付の日。
3人で会場に行くと、想像を超える量の食べものが待っていました。

お米、パン、レトルト食品、お肉、野菜、果物まで。
それらはすべて、寄付によって支えられているのです。

その夜、食卓には肉じゃがとオレンジが並びました。
あまりにおいしくて、美咲さんは「ダイエットは中止!」と笑顔でおかわり。
妹の杏ちゃんが言いました。
「いつも3人で頑張ってるごほうびなのかな?」

「グッドごはん」の支援が始まってから、家計に少し余裕ができました。
美咲さんは参考書と新しい上履きを買うことができました。

お腹が空いていないから、勉強に集中できる。
参考書があるから、勉強のやり方も分かってきました。

もらったお小遣いで友達とファミレスのドリンクバーへ。
楽しい時間を過ごした帰り道、空がとてもきれいに見えました。
「高校、あきらめずに頑張ってみようかな」


利用者からのメッセージ

「お金や食べものがないと、何もかもどうでも良くなってしまいます。
自分だけ地方の工場へ住み込みで働きに行こうかとさえ考えていました。

そんな時、『グッドごはん』でいただいたたくさんの食品――冷凍のお肉やパイナップル、バナナ、野菜、お米。
重くて何度も立ち止まりながら帰ったけれど、その“重さ”が嬉しくて、涙が出ました。

一緒にもらったメッセージのひとつひとつを読むうちに、力が湧いてきて。
古本を売ったり、就活をしたり、少しずつ前を向けるようになりました。

あの日の食品の重さは、私が顔を上げて歩き出す力になりました。」




「グッドごはん」では、寄付によって食の支援を行うだけでなく、
多くのひとり親家庭の“生きる力”を育んでいます。


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〒144-0051 東京都大田区西蒲田7-60-1 ソメノビル7階
📞 0120-916-010(平日 10:00〜17:00)
🌐 https://www.gnjp.org


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